伝法(傳法)を歩く

     平成22年10月10日、秋晴れの日に此花区伝法を歩きました。「大阪人」の「満開此花区」を参考にして歩きました。伝法の名前の由来には諸説あるようですが、一説によると「仏教(仏法)が伝わってきたところ」という意味だそうです。当時大阪湾に面した島であった伝法は、大和王朝が大陸との交流を行う海上交通の基地(難波津)であったという説です。此花区という区名も下記の「難波津の歌」からとられたものだそうです。明治の頃は西成郡傳法村とされていました。

    難波津の歌 「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」

淀川左岸の土手、写真正面は河口、左は伝法水門

淀川は大河です。大都市の中をこれほど立派な川が流れているところはそんなにありません。特に伝法あたりは河口に近くますます堂々とした姿を見せてくれます。大阪湾は内海ですので干満の差があるため、このあたりはおそらく海水も混ざっているのだと思います。昔はシジミも獲れたそうです。伝法水門の奥はヨットハーバーになっていますが、昔は伝法川という川の合流点だったようです。すぐ南側の正蓮寺川に囲まれた島が伝法島と呼ばれたようです。いまではその正蓮寺川も埋め立てられ高速道路になりつつあります。


澪標住吉神社

澪標(みおつくし)とは広辞苑によると 「通行する船に通りやすい深い水脈を知らせるために立てた杭、歌で多く「身を尽し」にかけて使われる。」 と書かれています。写真下左が本殿、右下がその澪標で大阪市の市章になっています。大阪市の市章は知っていましたが、その由来はここへ来て初めて知りました。住吉神社自体が、本社の住吉大社を見て分かるように、海運の神様になります。こちらで記念に猫の置物を買いました。


旧鴻池本店

明治43年に建てられた木造建築だそうです。日本建築学会の主要建築物に指定されているそうです。内部は公開されていませんでした。この隣に純和風の本宅もあります。この裏は現在、鴻池の研究所になっているようです。


鴉宮(からすのみや)

三本足の霊鳥「八咫烏」が祀ってあります。建物は国登録有形文化財です。僕たちはここでサッカー日本代表のお守りをいただきました。


西念寺

浄土宗のお寺です。仏教を広めるためにはるばるインドから訪れた法道仙人が開いたとされています。

正蓮寺

日蓮宗の立派なお寺です。淀川で行われる川施餓鬼は水都大阪らしい行事です。

西念寺の前にある尼崎街道の道標

伝法を貫く古い街道にある道標です。良く似たものでもっと古いものは正蓮寺の前にあります。右は天満、左は尼崎と書いてあります。昔は淀川に橋はなかったので船で淀川を渡り尼崎に向かったのでしょう。

日本鋳鋼所跡

住友金属の元、日本製鋼所の発祥の地です。伝法小学校の入り口にあります。


庚申堂

お猿さんの彫刻があります。すぐ右は淀川の土手になります。


ハートランド

お昼ご飯を食べました。沖縄石垣出身のおばあさんとお嫁さんがお店を取り仕切っておられました。おばあさんが沖縄から大阪に出てくる苦労話を聞かせて下さいました。とても良い出会いになりました。

伝法で出会った猫さん達

伝法は猫の住みやすい下町です。左下はおうちの玄関でひなたぼっこをしていた白猫さんです。カメラを持って近づいていくと面倒くさそうにこちらを見ました。でも結局この姿勢のままでした。右下の黒猫さんは、僕たちが「庚申堂」を探している時に合いました。庚申堂の場所を教えてくれました。ありがとう!みんな元気でね!